ビッグボーイで食べ過ぎ事件

ついにこの日がやってきた.

今年はずっと忙しくて余裕がなかったため,ずっとやりたかった「ビッグボーイに行って食べ放題で思う存分食べまくる」という夢をなかなか実行できていなかった.

やっと行ける時間ができたので,自転車が壊れたせいでちょっと遠かったけどビッグボーイに行ってきた.

一人でファミレスはちょっと恥ずかしかったけど,そんなことで夢を諦めるわけがありません.僕は迷わず入店した.

至ってオーソドックスなハンバーグに,4種類の食べ放題がついている「スペシャルバーセット」を注文,,,と思ったがキャンセルして,ハンバーグにチーズがついた方に変更して頼んだ.

その「スペシャルバー」で食べ放題になる4種類は,サラダ,スープ,ライス,カレーだ.総額1400円くらいだが,どれもめちゃくちゃ美味しいので満足度は最高.

最近食欲が爆発していることもあり,とにかく食べまくった.大好きなシーザードレッシングもかけ放題,コーンスープとチキンオニオンスープも飲み放題,最高だった.しかも日替わりでライスも種類が追加されるみたいで,その日はガーリックライスだった.どんなものかと食べてみたら,僕が大好きなガーリックライスの味そのものだったんだ.焼きめのついたガーリックチップが適度に散らばってライスに絡んでいて,全体はバターによる味付けがされている.僕の目は輝いていたと思う.とにかくガツガツと,無我夢中で食べた.

食べれるだけ食べて帰るぞと思って食べてたら,お腹がわかりやすく張ってきた.しかし満腹感はまだ訪れていなかったため,カレーを2杯おかわりした.ハンバーグは140gしかなかったが,少しずつ切り崩し,味を楽しみながらサラダとスープとカレーと一緒に食べていた.

結構時間もたったし,これでラストにしようと思ってサラダをおかわりして食べていたら,お腹の張りがエグいことになっていることに気がついた.(あ,ほんとに今までないくらい食ったなぁ・・)と思いながらそのサラダを食べていたら,どんどん手が遅くなっていった.食欲はあったのだが,もう胃に入り切る限界を迎えていたようで,苦しくなってきた.ハンバーグは半分以上残っていて,それだけは流石に食べようと思ってすこし休憩してたら,どんどんお腹の張りが大きくなってきた.「これはやばい!」そう思った僕は,退店を決意した.

 

お会計を終え,帰ろうとしたその時,歩くのが大変になっていることに気づいた.漫画によくある,食べすぎてお腹いっぱいで苦しい状態に僕はなっていた.(はは・・食べすぎたぜ・・)そう軽く思っていたのだが,どんどん苦しくなり,吐くんじゃないかというところまで行ってしまった.空きっ腹にお酒を飲んだあの時よりは気持ち悪くなかったけど,結構気持ち悪かった.やばい・・家で休みたい・・そう思ったが家までは結構距離がある.ゆっくり歩きながら進むしかなく,ふらふらしながら歩いていた.

 

しかしここで事件が起こった.大量のものを体に入れたせいか,津波のような便意が襲ってきた.本当に,制御が効かないくらいの便意だった.今考えても恐ろしい,本当にBIGなBOYが出そうになった.その時の僕の様子は,ふらふら歩きながらたまに立ち止まって,「お願いお願い出ないで出ないでやめてやめて」と独り言を言いながらケツを抑える奇人であった.近くを通りすがった人には,さぞ奇妙に写っただろう.だが当時の僕はそれどころではなかった.最初は家を目指していたが頭をフル回転させ,家ではなくコンビニを目指し,トイレを借りることを目指した.しかしそのコンビニもまあまあ遠く,この戦いがすぐには終わらないことに絶望しながら,少しずつ足を進めた.

便意は波があるようで,「あ,本当にもうだめ出ちゃう仕方ないわこれ無理だ」というときと,筋肉で踏ん張って押し戻すことができるときがあった.出そうなときは本当にやばくて,2回くらいは(もうだめだ・・!)となり側溝を探してしまう時があったが,奇跡的になんとか出さずに済んだ.その波が収まったら,苦しいのにもかかわらず,超シリアスな顔で速歩きした.本当に苦しかった.

そうしているうちになんとかコンビニにたどり着き,トイレを借りることができた.なんとか一命はとりとめたが,お腹がパンパンで苦しいのは変わらず,ゆっくり家に帰った.途中,傘を地面に落としてしまったので拾おうとしゃがんだら,それ以降しゃっくりが止まらなくなり,夜中9時前なのに住宅街をヒックヒック爆音で鳴らしながら通ってしまった.そしてやっと,家につき,椅子に座ってぐでっとしていたら次第にしゃっくりはとまった.楽な姿勢になることが良かったんだと思う.やっと,と書いたが当時の僕からすると,やっっっっっっっっっとという感じだった.まじで,食い過ぎは危険だなと思ったし,おれの満腹中枢はなぜ機能しなかったんだ?と不安になった.

 

以上,念願のビッグボーイに行った話でした.大変だったがなんとかなって,美味しいものを食欲のままに食べることができて幸せではありました.

何も考えないでいるとやばいことになるという教訓を得られました.

これを読んでくれたあなたも,良ければビッグボーイでたくさん食べてみてね.満足度は保証します!